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エンジンオイルは絶対に交換しなくちゃいけないの?私も昔はそう思っていました。交換しないで、長年乗り続けている農家のおじいちゃんを私は知っています。そうなんです交換しなくても運がよければ、エンジンは動き続けます。しかし、運が悪ければいつか壊れます。又エンジンの寿命も短くすることになりかねません。こうしたことからエンジンオイルの管理は自分の愛車であればきっちりやっておいたほうが安心してカーライフを楽しむことができます。




ここではエンジンオイル交換要領、エンジンオイルについて説明していきます。


1.エンジンオイル交換方法  今回使用工具(17×19mmのメガネレンチ、オイルフィルタレンチ、ドレンプラグ用トルクレンチ、ジャッキ、オイル受け皿、オイルジョッキ、ウエス)


※交換手順(下抜き)

1.まず、輪止めをかけ前輪をジャッキアップして作業しやすいようにします。注意点としてはジャッキをかける位置です。車種によってジャッキアップの位地は異なるので、強度部材(ジャッキアップポイント)にしっかりかけるようにしましょう。また、ジャッキアップした後すぐに車両下にもぐりこまず、手で軽く車両を揺すりジャッキが外れることがないか確認します。(本来はジャッキだけを使用せずリジットラック(ウマ)をつかい、4輪とも浮かせた水平状態で安全第一で作業を行ってください。)

2.ジャッキアップが終わったらオイルキャップ(新しいオイルを入れる注入口)とオイルレベルゲージ(オイルの規定量を確認するためのゲージ)をはずします。ドレンプラグから先に外しても問題ありませんが、オイルを早く抜きたい場合には、先にキャップを外したほうが早くオイルはぬけます。

3.次にドレンプラグをメガネレンチ(17mm×19mm)を使い緩めます、手でドレンプラグが回る程度まで緩めたら、後は工具を使わず手ではずします。外した際に勢いよくオイルがとびだす場合があるので、オイル受け皿の置く位置を考え、オイルが飛び散らないように気をつけるといいでしょう。(左下の画像はオイルが抜け終わりかけている画像です。)

4.オイルが抜けてしまったら、ドレンプラグを締めます。(締め付けトルクは国産車であれば、ほとんどの場合40N・mです。)本来はドレンプラグを外した際にはドレンプラグに一緒に取り付いているパッキンを交換します。予備のパッキンがなく、金属性パッキンであれば外した際パッキンに異常がなければ再使用しても私の経験上ほとんどオイル漏れなどの問題はありませんでした。しかしトヨタ車など紙パッキンを使用している場合、外した際にパッキンが破れることがあるのでその場合は新品のパッキンを取り付けてください。

5.次に左上の□で囲んだ画像、オイルフィルタ(オイルエレメント)を交換します。エレメントの交換は普通であればエンジンオイル交換2回に1回の交換です。又エレメントの交換には専用工具(種類多数)が必要になります。(エレメントを交換しない場合は、4番目の作業が終わった後、規定量のオイルをいれキャップ類を締め、作業終了後の最終確認(ドレンプラグからオイル漏れなどはないか?、、規定量オイルは入っているか?、オイルキャップ類は締まっているか?)をしてオイル交換作業は終わりです。

※オイルエレメントとは?・・・オイルエレメントの役割は簡単に説明すればオイルのろ過です。エンジンオイルにはエンジンが動いた際に出でくる、カーボンや金属粉などが混ざってきます。その不純物を取り除いたオイルをエンジンに供給するためにエレメントが取り付けられています。

※エレメントを定期的に交換しないとどうなるか?・・・エレメントを交換しないと不純物のろ過能力が低下して、結果的にエンジンの寿命を短くさせる原因となります。しかしエレメントを交換しないから、エレメントが詰まってエンジンが急に焼きつくといったような心配はほとんどありません。なぜならオイルフィルタ(エレメント)には、詰まってもエンジンが潤滑不良にならないために、オイルをオイルパンからそのままエンジン側にバイパスするための、バイパスバルブが設けてあるからです。

6.オイルフィルタレンチを使いエレメントを外します。エレメントを外した際にも当然オイルは出てきますので、オイルを浴びないように注意してください。

7.次に新しいエレメントを取り付けます。※エレメント取り付ける前にエレメントのゴムのパッキン部分に薄くエンジンオイルを塗布します。こうすることでエンジン側に取り付けた際の密閉をよくします。又、取り付ける要領としては、初めは手で締めていき締まらなくなったところでオイルフィルタレンチを使い4分の2回転程度増し締めします。(パッキンがゴムなのでつい締めすぎになってしまうと思いますが、締めすぎはよくないので注意してください。) 

8.次に新しいエンジンオイルをいれます。注意・・・エンジンオイルはその車に適したエンジンオイルを入れるようにしましょう。又、最初にどれくらいオイルが入っていたのか分からない場合のオイルの注入要領は、最初にオイルを抜き取った量からどれくらいオイルを入れればいいか、大まかな量を予想してそれより少し少なめの量をオイルジョッキに入れます。仮に3リットルくらいと予想したら2.5リットルくらい入れて一度エンジンをかけ2分程度アイドリングさせます。アイドリングさせたらエンジンを停止して足りない分のオイルを継ぎ足し、下の画像のレベルゲージのL〜Hの間にオイルがついていることを確認します。後は5番目で説明した確認作業を行い作業終了です。ちなみに今回私が使用したオイルの規格は(APIサービス分類、SM)(SAE粘度分類 5W−30)です。

2.エンジンオイルの各作用について

作用 役割
1.減摩作用 エンジン各部の磨耗、焼きつき防止
2.冷却作用 エンジン各部の摩擦熱の放熱
3.緩衝作用 衝撃力を吸収する、隙間をうめて音の発生を減少させる
4.密封作用 油膜によって機密を保つ
5.防錆作用 空気を油膜によって遮断して錆の防止
6.洗浄作用 カーボン、金属粉などの洗い落とし




最後までご覧いただきありがとうございました。

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