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エンジン冷却装置とLLC(ロングライフクーラント)について

管理人 K・H

ここではエンジンの冷却装置とLLCについて解説を行っていきたいと思います。

1、エンジンの冷却装置について

自動車のエンジンは燃料の燃焼によって常に熱を加えられている状態にあります、このままの状態が続くと当然ながら、オーバーヒートを起こしエンジンは壊れてしまいます。そのようなことを防止するために冷却装置はエンジンを冷却し適温に保つといった役割があります。冷却装置の種類として空冷式と水冷式がありますが、現在の自動車では一般的に水冷式が用いられています水冷式はエンジンに取り付いているウォーターポンプという装置の力で強制的に冷却水を循環させ、エンジンの熱で高温になった冷却水はラジエーターで冷却され再びエンジンに送られるといったサイクルを繰り返しています。



2、LLCとは

エンジンに使われている冷却水に使用される液体は基本的に水ですが、水は0度以下では凍結してしまうため冬場などでは性能を発揮することが出来なくなり、また100度で沸騰し蒸発するといった性質もある為このままではエンジンを冷却するための性能を最大限に発揮することが出来ません。このことからLLCという液体を水に混ぜ、凍結防止や、沸点温度の向上、エンジン内部の防錆といった役割を行っています。



3、LLCを水に混ぜる時の濃度について

LLCの濃度はメーカーから送られてきた新車の状態では30%程度とされていますが、濃度が高いほど凍結温度は下がるので寒冷地などでは比較的高めの濃度に設定されています。しかし濃度の上限として60%程度といった規定があるので、これ以上濃い濃度にしても凍結温度は下がらず逆に凍結温度が上がってしまうなどといった事にもなるため注意が必要です。

LLC凍結温度の目安表

LLC濃度 凍結温度
30% −15度
35% −20度
40% −24度
45% −28度
50% −36度
55% −41度
60% −54度

4、LLCの色について

LLCの主成分であるエチレングリコールは毒性を持った薬品になります。このため誤った飲用を防止するために着色が義務付けられています。着色の色については特に決まりはありませんので、トヨタ車は赤系、日産車は緑系といった着色がされています。色の違いによる性能の極端な差はありませんが、違う色を混ぜて使用するのは出来るだけ避けたほうが無難です。

                 
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