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K.H

板金修理の職人は凄い!!私は以前愛車をぶつけられた悲しいできごとがありました。 そのとき私の知り合いの板金修理の職人さんに修理を依頼しました。数日後もとの綺麗な状態になって車が戻ってきました。私は一生懸命探しました。ぶつけられた跡が修理後も残っていないか!しかし修理した後はまったく分かりませんでした。職人さんは凄いです。


ここでは板金作業のプロが行うドアパネルの補修手順について説明していきます。

1.線で囲んだ部分が今回補修する場所になります。

2.まず損傷箇所の塗膜を60番のペーパーを付けたサンダーではがしていきます

3.普通のサンダーで、はがしにくい極度な凹凸箇所をベルトサンダーを使い塗膜をはがします

4.次に大まかにパネルのラインを引き出します。ラインを引き出すためにマスキングテープで引き出していくための位置を分かりやすくしておきます。又マスキングに沿ってワッシャをパネルに電気的に溶着させていきます

5.損傷している部分に沿ってワッシャを溶着させたら、ワッシャの中にまっすぐな棒を通しその棒をスライドハンマーによってショックで引き出します。その際に周りをハンマーで軽く叩きながら表面を整えていきます。

6.中央部の損傷も5番目と同じ容量で引き出していきます。

7.ここでの作業は引き出し作業時にハンマーで叩いたりした時に、鉄板が伸びて鉄板の張りが減少するのでそれを、熱で部分的に過熱し急冷することによって張りを復活させる作業です。(絞り作業といいます)

8.絞り作業をしたら、さらに微妙な凹凸を5番目と同じ要領でワッシャ引きとハンマーを使用して修正していきます。

9.左下の赤線で囲んだ画像は小さな損傷なので軽くハンマーで叩き形を整えます。又ドアの端の部分の引き出しはスライドハンマーを使いショックで引き出していきます。

10.スライドハンマーで大まかに引き出したら次にハンマーを使い、後ろから叩いてサイドのラインをそろえていきます。

11.次にワッシャ引きで表面を引き出し凹凸がないように整えていきます。

12.次にワッシャ引きをした後の溶接跡をサンダーで削り表面を整えます。

13、12番目で表面を整えたのは#80のペーパーなので次に#120、#240のペーパーで表面をさらに整えます。整えたら次は板金パテを塗りこんでいきます。下の画像は板金パテをつけた直後の画像です。

14、板金パテを付け、ペーパーで表面の形を整形しながら表面を整えます。その後、ポリパテで巣穴(空気などが入り込んでできた小さな穴)を取り除きながら完全に形をつくります。参考・・・巣穴を取り除かないと塗装した際に不具合が生じます。パテでの形作りが終了したら、パテを塗っている部分にプラサフを塗ります。下の左の画像がプラサフまでの工程が終わった画像です。右下の画像はメタリックの塗料で、16番目の工程で使う塗料です。

15.ここでは上塗ができるようにシリコンオフとタッククロスを使い脱脂と静電気を除去します。

16.いよいよ上塗に入ります。まず全体に軽くバラ拭きします。その後半つやで塗ります 左下の画像がバラ拭きした画像で、右下の画像がバラ拭き終了後に半つやで塗った画像です。

17.半つやが終わったら今度は本ツヤやで塗っていきますがまだ完全に色が染まっていないのでもう一度半つやで塗り、その後本ツヤに入ります。左下の画像が二回目の半つやです。右下の画像が本ツヤ終了後の画像です。

18.本ツヤが終了したら次はクリヤーの塗装に入ります。クリヤーを塗る場合は三回塗り程度で綺麗に仕上げるようにしましょう。右下の画像がクリヤーのバラブキした後の画像です。

19.左下の画像が半つやで右下の画像本ツヤを塗り終わって完成した画像です。